🎮 GPU(グラフィックボード/グラボ)はゲーム画面を描画する心臓部。フレームレート(fps)、解像度、画質設定はほぼGPUの性能で決まります。CPUがどれだけ強力でも、GPUが不足していると快適に遊べません。
本記事では用途別・価格帯別・人気ゲーム別におすすめGPUを整理し、実体験メモやCPUと合わせた構成例、次世代動向まで一気にまとめます。
目次
💡 1. 型番の見方を知ろう(NVIDIA / AMD)
⚙️ NVIDIA GeForce(例:RTX 4070 SUPER / RTX 4060 Ti)
- 40=第40世代(例:RTX 40xx)/70/60=性能帯の目安
- Ti / SUPER=同帯域の上位版(コア数やクロック向上)
- VRAM容量(8/12/16GB)=高解像度や重量級タイトルで重要
⚙️ AMD Radeon(例:RX 7800 XT / RX 7700 XT)
- 7=性能クラス/800/700=細かなグレード位置づけ
- XT=同帯域の上位版
- VRAM多めの傾向で、WQHD〜4Kに強いモデルが多い
🧩 2. 用途別おすすめGPU・価格帯(2025年相場)
| 用途 | 推奨GPU | 実売価格帯(目安) | コメント |
|---|---|---|---|
| FHD・中〜高設定(LoL/VALORANT) | GeForce RTX 4060 / Radeon RX 7600 | 4〜5万円台 | 軽量タイトル中心なら十分 |
| FHD・高fps(APEX/FF14) | GeForce RTX 4060 Ti / Radeon RX 7700 XT | 5〜6.5万円台 | 144Hz以上の快適さを狙える |
| WQHD・配信安定 | GeForce RTX 4070 / 4070 SUPER / Radeon RX 7800 XT | 7〜9万円台 | ゲーム+配信のバランスが良い |
| 4Kゲーミング(モンハン/原神) | GeForce RTX 4080 / 4080 SUPER / Radeon RX 7900 XT | 15万円前後〜 | 高画質でも安定。長期運用に強い |
| クリエイター兼用 | GeForce RTX 4090 | 25万円前後〜 | ゲーム+動画編集・AI用途まで対応 |
🎮 3. 人気ゲーム別おすすめGPU・グラボ
| ゲーム | プレイのみ(配信なし) | プレイ+配信 | コメント |
|---|---|---|---|
| FF14(ファイナルファンタジーXIV) | RTX 4060 Ti / RX 7700 XT | RTX 4070 SUPER / RX 7800 XT | 大規模コンテンツや高解像度配信は4070以上 |
| APEX LEGENDS | RTX 4060 Ti / RX 7700 XT | RTX 4070 SUPER / RTX 4080 | FHDは4060 Tiで十分、240fps配信は上位必須 |
| LoL(League of Legends) | RTX 4060 / RX 7600 | RTX 4060 Ti / RX 7700 XT | 軽量タイトル。配信込みなら一段上が安心 |
| VALORANT | RTX 4060 / RX 7600 | RTX 4060 Ti / RTX 4070 | 144fpsは4060でOK、240fps配信は4070以上 |
| モンハン / 原神 | RTX 4060 Ti / RX 7700 XT | RTX 4070 Ti / RX 7800 XT | 高画質配信はVRAM 12GB以上が安心 |
| Cities: Skylines II | RTX 4070 Ti / RX 7800 XT | RTX 4080 / RX 7900 XT以上 | 超重量級。VRAM 16GB以上推奨 |
📝 4. 実体験メモ(FF14 × RTX 4060 Ti)
筆者は実際に GeForce RTX 4060 Ti で FF14 をWQHD解像度+配信 しています。普段は画質を少し落とす設定にすることで、滑らかに快適な配信が可能です。
ただし、高画質設定を維持したまま配信すると、重いシーンではフレーム落ちやカクつきが発生する場面もあります。配信品質を追求するなら、RTX 4070 SUPER クラス以上が安心です。
⚖️ 5. NVIDIA vs AMD:どちらを選ぶ?
- NVIDIA(GeForce/RTX):NVENCエンコーダーで配信に強い/DLSS 3/4でfps底上げ/レイトレーシングやAI支援機能が充実
- AMD(Radeon):VRAM容量多めで価格性能比◎/FSRでfps向上/WQHD〜4Kの解像度で強み
📊 6. どっちが主流?(市場の傾向)
世界的なPCゲーマーの利用比率や出荷シェアでは、NVIDIA(RTX)が大勢を占める傾向が強いです。一方で、日本の一部小売市場や特定期間ではRadeonの健闘も見られます。
結論としては、配信や互換・機能面の総合力でRTXが主流、コスパやVRAM面でRadeonが魅力的という住み分けが実態に近いでしょう。
🚀 7. 次世代:RTX 50シリーズ(Blackwell世代)
- RTX 5080 / 5090が先行投入(GDDR7、DLSS 4、DP 2.1系など)
- ただし現状は価格レンジが非常に高く、入手性も限定的
- 今すぐのコスパはRTX 40 SUPER帯、将来性はRTX 50帯が目安
🧠 8. CPUと合わせたおすすめ構成(用途別の相性)
GPUを選ぶときは、CPUとのバランスも重要。どちらかがボトルネックになると性能を活かしきれません。
| 用途・タイトル例 | 推奨CPU | 推奨GPU | コメント |
|---|---|---|---|
| 軽量ゲーム(LoL / VALORANT) | Intel Core i5-13400 / Ryzen 5 5600 | RTX 4060 / RX 7600 | FHD高fpsを安定。コスパ重視構成 |
| 中量級(FF14 / APEX FHD) | Intel Core i5-14400F / Ryzen 5 7600 | RTX 4060 Ti / RX 7700 XT | FHD高画質〜144Hz。配信もある程度可能 |
| 重量級 or 配信(FF14大規模 / APEX配信 / WQHD) | Intel Core i7-14700K / Ryzen 7 7700 | RTX 4070 / 4070 SUPER / RX 7800 XT | ゲーム+配信のバランス。WQHD環境に最適 |
| 4Kゲーミング(モンハン / Cities Skylines II) | Intel Core i7-14700K / Ryzen 7 7800X3D | RTX 4080 / RX 7900 XT | 高解像度+高画質。CPUの瞬間処理力も重要 |
| 配信+動画編集などクリエイター用途 | Intel Core i9-14900K / Ryzen 9 7950X | RTX 4090 | ゲームも制作も妥協せず行いたい方向け |
📚 9. まとめ:こう選べば失敗しない
- 4〜6万円台:RTX 4060 / 4060 Ti / RX 7600 / RX 7700 XT(FHD中心&コスパ)
- 7〜9万円台:RTX 4070 / 4070 SUPER / RX 7800 XT(WQHD+配信のバランス)
- 15万円〜:RTX 4080 / RX 7900 XT(4K高画質や余裕ある運用)
- 25万円〜:RTX 5090(最先端・将来投資)
最終的には目標解像度・目標fps・配信の有無を軸に、CPUとのバランスと予算で決めるのが正解です。
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