猫が寒がりすぎる!? 体温低下を防ぐ冬の環境づくり

猫が寒がりすぎる!? 体温低下を防ぐ冬の環境づくり

2025年10月24日

この記事について

「うちの子、冬になるとずっと丸まってる…」そんな様子、気になりますよね。
猫は寒さに弱い一面もあり、体温が下がりすぎると体調を崩すことも。
本記事では、猫の体温低下を防ぐための“おうち環境づくり”を実践ポイントで解説します。

🐾 猫が「寒がっている」サイン

まずは、寒さのサインに気づくことが大切。

  • いつもより丸く小さくなって寝る、手足や耳が冷たい
  • 活動量が落ちる/寝てばかり(特に朝晩)
  • トイレ回数が減る・水をあまり飲まない(飲水量低下)
  • お気に入りの暖かい場所から離れない(ストーブ前・日だまり)

🏠 室温・湿度の目安と空調の使い方

室温は「20〜23℃」を中心に

成猫の快適温度はおおむね20〜23℃。老猫・子猫は1〜2℃高めに。
留守番中は暖房を完全に切らず、弱めで一定に保つと体温の乱高下を防げます。

湿度は「45〜55%」をキープ

乾燥は体感温度を下げ、被毛や皮膚のコンディションにも影響。
加湿器 or 洗濯物の部屋干しで、45〜55%を目安に。

温度ムラをつくらない工夫

  • エアコンの風は直接猫に当てない(サーキュレーターで対流)
  • 冷気溜まりを解消(窓下・床付近はラグや断熱シートで底冷え対策)
  • 出入口のすきま風をストッパーで封じる

🛏️ 寝床づくり:層で守ると強い

「下から断熱 + 中で保温 + 上で保護」

ベッド直置きは底冷えの原因。下に断熱シートやコルクマット、
中にボアや綿入りのクッション、上にブランケットで“3層構造”に。

ドーム型や潜れるタイプは保温効率◎

体温を逃がしにくく、安心感もUP。出入りしやすい高さ・入口サイズを選ぶのがコツ。

🔥 あったかグッズの安全な使い方

ペット用ヒーターは「弱〜中」+逃げ場を必ず

片面あたため/サーモスタット付きなど安全設計の製品を。
ベッド全体を温めず、暖かいゾーンと涼しいゾーンを並置して自分で調節できるように。

電気毛布・こたつの注意点

  • 低温やけど防止に、直接肌が触れないようタオルを1枚かませる
  • コードかじり対策にカバーを装着/配線は隠す
  • 長時間の密閉空間はNG。出入口の確保温度は低めが基本

💧 水分・栄養:内側から「冷えにくい体」へ

飲水量アップの工夫

  • ウェットフードを増やして食事から水分を摂る
  • ぬるま湯程度の温かいスープをプラス
  • 循環式給水器で常に新鮮な水を

カロリーは季節で微調整

冬は消費が上がりやすいので、痩せやすい子は5〜10%増量を目安に。
肥満傾向なら運動とバランスを。急な増減は避け、様子を見ながら調整しましょう。

🧓 子猫・老猫・持病のある子は「+α」で配慮

  • 子猫:体温が下がりやすい。短時間でも冷気を避け、特に寝床を厚めに。
  • 老猫:関節が冷えると動きがさらに低下。段差を減らし、トイレは出入りしやすい高さへ。
  • 持病:心臓・腎臓トラブルの子は温度変化に敏感。室温一定+水分管理をしっかり。

🧹 冬ならではのプチメンテ

  • 被毛ケア:静電気で毛玉になりやすい→やわらかブラシで短時間ケア
  • 日向ぼっこ:窓辺にベッドを置く(直射&結露対策にタオルを)
  • 運動:短い遊びを1日数回。体温と代謝UPに効果的

☕ tubuu’s point

ポイントは「温度一定」「層で守る」「逃げ場をつくる」の3つ。
グッズを足す前に、空気の流れと床の冷えから見直すと効果が大きいです。
そのうえで飲水・フード・遊びを微調整すれば、冬でもごきげんに過ごせます🐱

まとめ

猫が寒がる原因は、室温・湿度・床冷え・乾燥・栄養・年齢など複合的。
室温20〜23℃、湿度45〜55%、寝床の3層化、ペット用ヒーターの安全運用、
そして飲水&軽い運動の習慣化で、体温低下をしっかり防いでいきましょう。