【2025年版】メモリとストレージの選び方|速度・容量・寿命をバランス良く!

【2025年版】メモリとストレージの選び方|速度・容量・寿命をバランス良く!

PCの“体感速度”を大きく左右するのがメモリストレージ
数字が多くて難しそうに見えますが、要点さえ押さえれば速くて長く使える構成が作れます。
この記事では、初心者が迷いやすいポイントをやさしく整理し、実際の構成例とともに解説します。


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🧠 メモリ(RAM)の選び方

メモリは作業中のデータを一時的に置く“作業台”。容量が大きいほど同時処理に強く、ゲーム+配信+ブラウザのようなマルチタスクで効きます。

💡 基本の目安

  • 16GB(8GB×2)以上 … 一般的なゲーミングPC
  • 32GB(16GB×2)以上 … 配信や動画編集も行うなら安心
  • 64GB(32GB×2)以上 … AI生成・4K動画編集・高画質配信を長時間行う人向け
ポイント: 必ず2枚組(デュアルチャネル)で。帯域が倍になりフレームの安定に直結します。

⚙️ 周波数(クロック)と規格

  • DDR4: 3200MHz 以上が目安
  • DDR5: 5600〜6000MHz 程度が目安

数値が高いほど速いですが、CPU/マザーボードの対応規格内で選ぶのが大前提です(例:DDR4専用マザボはDDR5不可)。

実例: 私は Crucial DDR4-3200 16GB×2(計32GB) を使用。
ゲーム+配信+ブラウザ作業でも余裕があり、コスパも良好です。

CPUと相性の良いメモリの考え方(CPU編へ)


🏷 有名メモリメーカーの特徴

メーカー特徴向いている人
Crucial(Micron)高安定・トラブル少なめ。純正採用品も多い。初心者・安定重視派
Corsair見た目と性能の両立。RGBモデルが人気。デザイン重視派
G.Skill高クロック・OC耐性に強い。上級者・ゲーミング特化
Kingston / Team / ADATAコスパ良好で入手性も高い。予算重視派
Samsung純正OEM供給元。地味でも堅実で信頼性が高い。実用重視派

💾 ストレージ(SSD/HDD)の選び方

ストレージはOSやゲーム、データを保存する“保管庫”。今はSSDが主流で、特にM.2 NVMeは高速・静音・省スペースの三拍子がそろいます。

📦 種類と特徴

種類特徴速度用途
HDD安価・大容量。動作音あり。★☆☆バックアップ/保存用
SATA SSD安定・低発熱・手頃。★★☆OS/アプリ
NVMe SSD(M.2)超高速。発熱はやや多め。★★★OS/ゲーム/動画編集
実例: 私は KIOXIA EXCERIA PLUS G3(2TB, PCIe 4.0 NVMe) を採用。
読み書きが非常に速く、発熱も控えめで安定性重視の構成にぴったりです。

🧩 M.2スロットとSATAポートの注意点

ストレージは取り付ける場所(スロット/ポート)が足りないと増設できません。購入前にマザーボードの仕様を確認しましょう。

💽 M.2スロット

  • NVMe SSDを直接マザーボードに装着(PCIe 3.0/4.0/5.0など)。
  • スロット数は1〜3個が一般的。GPUやCPUクーラーと干渉しないか確認。
  • ヒートシンク付きモデルは熱対策に◎。

🔌 SATAポート

  • HDDやSATA SSDを接続。SATA III(6Gbps)が主流。
  • M.2使用時に特定のSATAポートが無効化されるマザボあり(要マニュアル確認)。
  • 拡張前提ならSATA 4〜6ポートあるモデルが安心。
実例: MSI B760M Pro-A/D4は M.2 ×2 / SATA ×4
NVMeを2枚差ししてもHDDを2台追加でき、拡張性も十分です。

🏷 ストレージメーカーの特徴

メーカー特徴向いている人
KIOXIA国内流通多く信頼性高。発熱控えめで長寿命。安定重視・日本ブランド派
Crucial(Micron)性能と価格のバランスが優秀。バランス重視派
WD(Western Digital)Blue(汎用)/ Black(高性能)で選びやすい。用途を分けたい人
Samsung速度・耐久性トップクラス。編集・配信向け。高性能重視派
ADATA / Lexar / Inland価格が安いが発熱や素性に差。レビュー要確認。価格重視派

⚙️ 実際の構成例

パーツ製品名容量備考
メモリCrucial CP2K16G4DFRA32A32GB(16GB×2)DDR4-3200MHz / デュアルチャネル
SSDKIOXIA EXCERIA PLUS G32TBPCIe 4.0 NVMe(起動+ゲーム)
HDD(任意)Seagate BarraCuda4TBデータ保存用
Tips: ゲームや録画を多用するならNVMeを2枚構成(OS用+ゲーム/プロジェクト用)にすると快適です。

🧩 まとめ

  • メモリはデュアルチャネルで16〜32GBが基準。配信・AI用途なら64GBも検討。
  • ストレージはNVMe SSD 1TB以上+必要に応じてHDD追加。
  • M.2スロット数SATAポート数を事前確認。
  • メーカーはCrucial / KIOXIA / WD / Corsairなど信頼ブランドがおすすめ。

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