ゲーミングPCを自作するうえで最も悩むパーツのひとつがCPU(プロセッサ)です。
「FF14を快適に遊びたい」「APEXやVALORANTを高fpsで配信したい」など、用途によって最適なCPUは変わります。
本記事では、実際に自作PCを組んだ体験談を交えつつ、人気ゲーム別・配信有無別のおすすめCPUを解説します。
また、最後にはGPU(グラボ)とのバランスについても触れ、次回記事へと繋げていきます。
目次
💻 1. CPUとは?なぜ重要なのか
CPUはパソコンの「頭脳」であり、ゲームにおいてはキャラクターの動き、敵AI、描画補助、ロード時間短縮など様々な役割を担います。
特に配信(OBSなど)を同時に行う場合、CPUの性能が不足するとフレームレート低下やカクつきが発生します。
逆に十分なCPUを選べば、ゲームも配信も安定し、長時間プレイでも快適な環境が維持できます。
🧩 2. CPU型番の読み方
⚙️ Intelの例:Core i7-14700K
- Core i7 → シリーズ名。i3<i5<i7<i9で性能ランクが上がる。
- 14700 → 世代とグレード。先頭「14」は第14世代を意味する。
- K → オーバークロック対応モデル。クロックが高く性能も上がるが、発熱も大きい。
- F → 内蔵GPUが省略されたモデル。必ずグラボが必要になるが、その分価格が安い。
⚙️ AMDの例:Ryzen 7 7800X3D
- Ryzen 7 → シリーズ名。Ryzen 3<5<7<9の順で性能が高くなる。
- 7800 → グレード番号。数字が大きいほど上位。
- X → 高クロック動作対応モデル。
- 3D → 3D V-Cache搭載で、ゲーミング性能が大幅に向上。
この仕組みを理解しておけば、この記事で紹介していないCPUでも型番を見るだけで大まかな性能を判断できるようになります。
🎮 3. 用途別おすすめCPU
| 用途 | CPU例 | 特徴 / コメント |
|---|---|---|
| フルHDでゲームのみ | Intel Core i5-13400F | コスパ抜群。LoLやAPEX程度なら十分。 |
| WQHD+配信 | Intel Core i7-14700 | ゲームと配信の両立に最適。動画編集にも強い。 |
| 4Kゲーミング・重配信 | Intel Core i9-14900K | 最高性能。高fps+高画質配信に対応。 |
| AMDでコスパ重視 | Ryzen 5 7600 | DDR5環境でコスパが高い。fpsも安定。 |
| AMDで長期運用 | Ryzen 7 7800X3D | 3D V-Cache搭載。ゲーミング特化性能。 |
⚖️ 4. IntelとAMDの違い
- Intel → 配信との相性が良く、安定性重視。内蔵GPU付きモデルがあるため初期構築も容易。
- AMD → ゲーミング性能に強み。AM5ソケットで将来のアップグレード性も高い。
🧊 5. 消費電力と冷却の目安
- i5 / Ryzen 5 → 120mmクラスの空冷で十分。
- i7 / Ryzen 7 → ハイエンド空冷または240mm水冷。
- i9 / Ryzen 9 → 360mm水冷必須。PCケースのエアフロー調整も重要。
🎮 6. FF14での性能目安
| CPU | フルHD (高品質) | WQHD (高品質) | コメント |
|---|---|---|---|
| i5-13400F | 100fps前後 | 60fps前後 | 配信込みだと余裕少なめ。 |
| i7-14700 | 120fps前後 | 70fps前後 | 配信込みでも安定。 |
| i9-14900K | 140fps以上 | 80fps以上 | 配信+編集用途でも余裕。 |
| Ryzen 7 7800X3D | 130fps以上 | 75fps前後 | ゲーム特化性能で高fpsを維持。 |
📊 7. 人気ゲーム別:おすすめCPUまとめ
ゲームによってCPU負荷は大きく異なります。特に「配信をするかどうか」で必要性能は大きく変わるため、以下の表を参考にしてください。
| ゲーム | プレイのみ(配信なし) | プレイ+配信 | コメント |
|---|---|---|---|
| FF14 | i5-13400F / Ryzen 5 7600 | i7-14700 / Ryzen 7 7800X3D | 大規模レイドでCPU負荷が高い。配信込みならi7以上必須。 |
| APEX | i5-13400F / Ryzen 5 7600 | i7-14700 / i9-14900K / Ryzen 7 7800X3D | 高fps配信を狙うならi7以上。240Hz配信はi9クラス。 |
| LoL | i3-14100 / i5-13400F | i7-14700 / Ryzen 7 7800X3D | 軽量ゲームだが配信込みなら余裕のあるCPUが安心。 |
| VALORANT | i5-13400F / Ryzen 5 7600 | i7-14700 / Ryzen 7 7800X3D | 144fpsはi5で十分だが、240fps配信はi7以上必須。 |
| モンハン / 原神 | i5-13400F / Ryzen 5 7600 | i7-14700 / Ryzen 7 7800X3D / i9-14900K | CPUとGPU両方に負荷。高画質配信はi7以上。 |
| Cities: Skylines II | i7-14700 / Ryzen 7 7800X3D | i9-14900K / Ryzen 9 7950X3D | 大規模都市ではCPU依存が極端に高く、プレイのみでもi7必須。 |
📝 8. CPU選びのチェックリスト
- ゲームだけか、配信もするか?
- 解像度はFHDかWQHDか4Kか?
- 予算はどれくらいか?
- 長期運用重視か、コスパ重視か?
- IntelかAMDか?
📚 9. CPUまとめ
- コスパ重視 → i5-13400F / Ryzen 5 7600
- 配信込みで安定 → i7-14700 / Ryzen 7 7800X3D
- 最高性能を狙う → i9-14900K / Ryzen 9 7950X3D
CPU型番の意味を理解すれば、この記事に載っていないCPUでも候補にできます。
「APEX 配信 CPU」「FF14 CPU」「Cities Skylines CPU」など、幅広い検索ワードにも対応できます。
➡️ 10. 次はGPU(グラフィックボード)へ
CPU選びはゲーミングPCの快適さを大きく左右しますが、実際にゲーム画面を描画してfpsを決めるのはGPU(グラフィックボード)です。
CPUが強くてもGPUが弱ければfpsは伸びず、GPUが強くてもCPUがボトルネックになれば性能を引き出せません。
次回はGPU編として、人気ゲームや配信スタイルに合わせたおすすめモデルを詳しく解説します。
「RTX 4060 Tiで十分?」「4070や最新世代GPUはどう?」といった疑問に答えていきます。
