PCの“体感速度”を大きく左右するのがメモリとストレージ。
数字が多くて難しそうに見えますが、要点さえ押さえれば速くて長く使える構成が作れます。
この記事では、初心者が迷いやすいポイントをやさしく整理し、実際の構成例とともに解説します。
目次
🧠 メモリ(RAM)の選び方
メモリは作業中のデータを一時的に置く“作業台”。容量が大きいほど同時処理に強く、ゲーム+配信+ブラウザのようなマルチタスクで効きます。
💡 基本の目安
- 16GB(8GB×2)以上 … 一般的なゲーミングPC
- 32GB(16GB×2)以上 … 配信や動画編集も行うなら安心
- 64GB(32GB×2)以上 … AI生成・4K動画編集・高画質配信を長時間行う人向け
ポイント: 必ず2枚組(デュアルチャネル)で。帯域が倍になりフレームの安定に直結します。
⚙️ 周波数(クロック)と規格
- DDR4: 3200MHz 以上が目安
- DDR5: 5600〜6000MHz 程度が目安
数値が高いほど速いですが、CPU/マザーボードの対応規格内で選ぶのが大前提です(例:DDR4専用マザボはDDR5不可)。
実例: 私は Crucial DDR4-3200 16GB×2(計32GB) を使用。
ゲーム+配信+ブラウザ作業でも余裕があり、コスパも良好です。
ゲーム+配信+ブラウザ作業でも余裕があり、コスパも良好です。
🏷 有名メモリメーカーの特徴
| メーカー | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Crucial(Micron) | 高安定・トラブル少なめ。純正採用品も多い。 | 初心者・安定重視派 |
| Corsair | 見た目と性能の両立。RGBモデルが人気。 | デザイン重視派 |
| G.Skill | 高クロック・OC耐性に強い。 | 上級者・ゲーミング特化 |
| Kingston / Team / ADATA | コスパ良好で入手性も高い。 | 予算重視派 |
| Samsung純正 | OEM供給元。地味でも堅実で信頼性が高い。 | 実用重視派 |
💾 ストレージ(SSD/HDD)の選び方
ストレージはOSやゲーム、データを保存する“保管庫”。今はSSDが主流で、特にM.2 NVMeは高速・静音・省スペースの三拍子がそろいます。
📦 種類と特徴
| 種類 | 特徴 | 速度 | 用途 |
|---|---|---|---|
| HDD | 安価・大容量。動作音あり。 | ★☆☆ | バックアップ/保存用 |
| SATA SSD | 安定・低発熱・手頃。 | ★★☆ | OS/アプリ |
| NVMe SSD(M.2) | 超高速。発熱はやや多め。 | ★★★ | OS/ゲーム/動画編集 |
実例: 私は KIOXIA EXCERIA PLUS G3(2TB, PCIe 4.0 NVMe) を採用。
読み書きが非常に速く、発熱も控えめで安定性重視の構成にぴったりです。
読み書きが非常に速く、発熱も控えめで安定性重視の構成にぴったりです。
🧩 M.2スロットとSATAポートの注意点
ストレージは取り付ける場所(スロット/ポート)が足りないと増設できません。購入前にマザーボードの仕様を確認しましょう。
💽 M.2スロット
- NVMe SSDを直接マザーボードに装着(PCIe 3.0/4.0/5.0など)。
- スロット数は1〜3個が一般的。GPUやCPUクーラーと干渉しないか確認。
- ヒートシンク付きモデルは熱対策に◎。
🔌 SATAポート
- HDDやSATA SSDを接続。SATA III(6Gbps)が主流。
- M.2使用時に特定のSATAポートが無効化されるマザボあり(要マニュアル確認)。
- 拡張前提ならSATA 4〜6ポートあるモデルが安心。
実例: MSI B760M Pro-A/D4は M.2 ×2 / SATA ×4。
NVMeを2枚差ししてもHDDを2台追加でき、拡張性も十分です。
NVMeを2枚差ししてもHDDを2台追加でき、拡張性も十分です。
🏷 ストレージメーカーの特徴
| メーカー | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| KIOXIA | 国内流通多く信頼性高。発熱控えめで長寿命。 | 安定重視・日本ブランド派 |
| Crucial(Micron) | 性能と価格のバランスが優秀。 | バランス重視派 |
| WD(Western Digital) | Blue(汎用)/ Black(高性能)で選びやすい。 | 用途を分けたい人 |
| Samsung | 速度・耐久性トップクラス。編集・配信向け。 | 高性能重視派 |
| ADATA / Lexar / Inland | 価格が安いが発熱や素性に差。レビュー要確認。 | 価格重視派 |
⚙️ 実際の構成例
| パーツ | 製品名 | 容量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| メモリ | Crucial CP2K16G4DFRA32A | 32GB(16GB×2) | DDR4-3200MHz / デュアルチャネル |
| SSD | KIOXIA EXCERIA PLUS G3 | 2TB | PCIe 4.0 NVMe(起動+ゲーム) |
| HDD(任意) | Seagate BarraCuda | 4TB | データ保存用 |
Tips: ゲームや録画を多用するならNVMeを2枚構成(OS用+ゲーム/プロジェクト用)にすると快適です。
🧩 まとめ
- メモリはデュアルチャネルで16〜32GBが基準。配信・AI用途なら64GBも検討。
- ストレージはNVMe SSD 1TB以上+必要に応じてHDD追加。
- M.2スロット数とSATAポート数を事前確認。
- メーカーはCrucial / KIOXIA / WD / Corsairなど信頼ブランドがおすすめ。
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